いつもありがとうございます。
今回は宇都宮店からホームシアターの楽しみ方の
提案のひとつとして「ゲーム」についてご紹介を
させていただきたいと思います。
※今回は少し長めの記事となっております。
ホームシアターで楽しむコンテンツ、と聞けば
やはり「映画」が一番最初に挙がるでしょうか。
今や撮影・編集技術も向上し、高精細な映像に3次元で
飛び回るような音響体験も楽しめるようになりました。
その表現方法は複雑に絡み合い、私たちの五感をくすぐり
心を豊かにしてくれる感動と刺激的な興奮を与えてくれます。
しかしホームシアターの楽しみ方は何も映画だけではありません。
スポーツ観戦や音楽ライブ映像では実際にスタジアムに
いるかのような「臨場感」を味わうことができます。
そしてその感覚は自らコントローラーを操作して
(あるいはハンドルや拳銃、操縦桿を握って)
作品の世界に入り込む「ゲーム」と絶妙にマッチし
何物にも代えがたい没入感を体感させてくれます。

この度、宇都宮店のシアターシステムにPS4を設置し、
まだ実験的ではありますがゲームシアターをご体験
いただけるように準備いたしました。ひとえにホームシアターと言っても、映像はTVを使用して
スピーカーとAVアンプでサラウンドを楽しむ方もいれば、
スクリーンにプロジェクターで大画面を導入する方もいます。
それぞれの環境や思い入れの度合いに合わせたシステム、
決してどの形が最も優れているということはありません。
ここでは100インチスクリーンに4K対応プロジェクター、
5.1.2chのDolby Atmos/DTS-X対応のシステムで体験した
ゲームプレイのインプレッションをお届けします。
(フロントスピーカーはペアで約10万円のものを使用)
筆者は普段自宅の2chステレオに接続してTVでゲームを
プレイしていますがシアターではどう変わるでしょうか・・・。
今回プレイしたのはインソムニアックゲームス開発の
アクションゲーム「Marvel's SPIDER-MAN」です。
操作感はバットマンをはじめとした最近のアクションゲームの
トレンドを踏襲しつつ、爽快なウェブスイング*や化学オタク
らしい豊富なガジェットがスパイディ気分を演出します。
操作に慣れればスイングしながら街中を駆け抜けていく
だけでも気持ちいいと感じさせてくれます。
(*ウェブスイング。ビルに向かって発射したクモの糸に
ぶら下がってブランコのようにスイングする移動方法。)
2018年のゲームアワードに8部門でノミネートされた
同年を代表するゲーム作品のひとつと言えます。
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さてゲームを開始してまず始まるオープニング映像。
スクリーンの大画面のおかげでムービー中に映る
人物やアイテムの数々の質感も鮮明に伝わってくるので
これだけで世界観にぐんぐん引き込んでくれます。オープニングの映像からシームレスにゲーム画面へ。
さっそく本作の注目ポイントであるウェブスイングで
目的地へ向かいます。が、このスピード感覚や爽快感、
TVだけで体験するものとは圧倒的に違います。
眼前に広がるニューヨークの街並みが次から次へと
あっという間に視界の隅へと過ぎ去っていく・・・。
TVでもスクリーンでも「画面を見る」という同じ行為のはず
なのですが大画面の方がより一歩、スパイダーマンの世界に
踏み込む手助けをしてくれる印象でしょうか。
映像だけではなく音響の効果も非常に大きいものです。
都市を走る車のエンジン音やクラクション、
「見て!スパイダーマンよ!」と指さす街の声、
高速で駆け抜ける自分にぶつかっては抜けていく風、
それぞれの音が自然に混ざり合いながら
やはりあっという間に後方へと遠ざかっていく。
特に風を切る音は前に進めば正面から後ろへ、
左へ飛べば左から右へとスムーズに流れていくので、
その音に包まれていると自分の身体が動くような
そんな錯覚さえ覚えることがあります。
「全身で感じる」というと少し大げさかもしれませんが
ビルの隙間を駆け抜ける時のスピードや独特の浮遊感、重力、
その感覚は鮮やかにプレイヤーの身体に染み込んでいきます。
目的地に到着するとムービー挿入の後、戦闘へ。
三角ボタンでウェブを発射して敵に急接近、四角ボタンで
パンチとキックをたたき込んでいくスパイダーマン。
アッパーで空中に打ち上げた敵に向かって飛びあがり
さらなる追撃を打ち込んでいきます。
その興奮はアクション映画のものに近いかもしれませんが
ゲームでは自分の操作によって生まれる緊張感が加わります。
より大きな画面になることで動きもダイナミックに見え
かっこよく技が決まった時の痛快さもひとしおです。
戦闘中は銃声や爆発音に格闘戦の衝撃といった効果音、
主人公のジョークに敵の罵声や叫びといった声、
さらに状況を盛り上げてくれる音楽といった
様々な音声がシーンの情景を感情豊かに再現。
後ろから向けられた銃が発砲すればその音は後ろから響き
危険な状況での戦闘にさらなる緊迫感を与えてくれます。
敵との位置関係の把握もしやすく、シューティングゲームでは
さらに大きな戦術的アドバンテージになるかもしれません。
スピード感あふれるウェブスイングの爽快感、
よりダイナミックに描かれる戦闘アクションの興奮、
敵味方問わずつい感情移入してしまうキャラクターたち、
自らの手で操作して追体験していくことで得られる感動。
シアターで体験するゲームプレイは作品が持つそれらの
魅力を引き出し、より大きな力となってプレイヤーの
感情を揺さぶります。
これを体験してしまうと通常のゲームプレイが味気なく
なってしまう、そんな危険性(?)も孕んでいます。
(その後筆者の自宅のゲームの音のボリュームが上がったのは多分気のせいです)
映像・音響いずれかだけでもクオリティを上げれば
その感動はより大きなものへと進化します。
また情報量が増えることでクリエイターが作品に込めた
こだわりや遊び心の数々に気づきやすくなることでしょう。
ゲームは長時間のプレイなど関わり方を間違えれば
健康面に悪影響を及ぼすこともありますが、
適度にプレイすれば気分のリフレッシュにもなりますし、
時には「教養」になるようなものも得られます。
一生心に刻まれるような名作と出会うこともあるでしょう。
今回のスパイダーマンはアクションゲームでしたが
これがレースゲームならばクルマを走らせる喜びを加速させ、
シューティングならば白熱した駆け引きを生み出し、
ホラーゲームならば四方から忍び寄る恐怖感を増大し…、ゲームプレイをより充実したものにしてくれます。
シアターでプレイするゲームは最高です。
ですが何もいきなり全部揃える必要はありません。
例えば最近の薄型TVのスピーカーですが
これの代わりに両サイドに2本、TVの横に設置し
簡単なデジタル系のアンプを足すだけでもその体験は
より新鮮で豊かなものとなります。
爆発音はより破壊力を増し、登場人物の話し声は
まさにその場で喋っているように錯覚することも…?
オーディオもシアターも楽しみ方は無限大です。
何から始めていいかわからない方もまずは
ぜひとも気軽に弊社スタッフまでご相談ください。
願わくばこの記事がこれからのシアターやオーディオの
導入や、せっかくお持ちなのに眠ってしまっている
システムを改めて楽しむためのきっかけとなれば幸いです。
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〒320-0807
栃木県宇都宮市松が峰1-2-3 1F
㈱のだや宇都宮店
TEL.028-614-1454
E-mail:utsunomiya@audio-nodaya.com
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